クビキリサイクルBD発売!!!

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祝!!!!映像化!!!!

ということで10月26日に待望のOVAが発売されました。

嬉しくて嬉しくて毎日家に帰っては2回ほど再生してあゝ~~なんてことをやっていて思ったんですが、僕のフォローしている方々はどうもクビキリサイクルを知らなかったり知っていて読んだことはあるけれど忘れていたりするんじゃないだろうかそれはいけないな!それはいけないよ!

ということで今回はクビキリサイクルとは何ぞやっておはなしをネタバレ避けて勝手にやります。読まなくてもいいです。

 

 クビキリサイクルって何?

 いまでは売れっ子(ライトノベル)作家となった西尾維新のデビュー作です。

2002年に第23回メフィスト賞を受賞して世に出た“クビキリサイクル”は、その後“クビシメロマンチスト”“クビツリハイスクール”“サイコロジカル”“ヒトクイマジカル”“ネコソギラジカル”と続き、“戯言シリーズ”として著者の代表作とも言っていいものとなりました。

全6タイトル9冊、萌えとミステリーの融和がテーマらしく今では作者の大きな武器となった癖の強い登場人物がたくさん登場しては、ミステリーやったりバトルしたりするセカイ系ミステリー小説です。

 

どんな話?

クビキリサイクルのあらすじは以下になります。

「ぼく」は19歳、大学生。あるとき、友人である玖渚友の付き添いとして、日本海に浮かぶ孤島、「鴉の濡れ羽島」にやってきた。そこで出会う天才達。そして起こる密室殺人事件。事態を収拾しようと1つ提案をする「ぼく」だったが、2人目の被害者を出してしまう。犯人を探すため、「ぼく」は本格的に動き出す。 (wikipedia 戯言シリーズ 各巻あらすじ)

 孤島で起こる密室殺人事件を中心に天才がわちゃわちゃ会話を繰り広げる割と普通なミステリー小説です。

 

面白いの?

戯言シリーズでは一番面白いです。これが無理だったらこのシリーズは読むのを諦めたほうがいいと思います。それくらいベースはこの作品なシリーズです。

レビューなんかではトリックもチープだとか散々な言われようですが…だんだんとミステリー要素の薄くなる戯言シリーズにおいて、唯一はっきりとミステリーしている作品でもあります。

 

デビュー作のシリーズということで、作者の後の作品にも本シリーズの名残というか影響がちらほら見られることがあり、ひとつ例を挙げるなら“めだかボックス”の“球磨川禊”の元ネタが本シリーズの主人公“いーちゃん”だと言われることが多いような気がします。

 

今作がデビュー作ということで作者が相当に悩んだであろう点がちらほら見られて面白いです。 ミステリーの肝となるトリックもなかなか苦労の跡が見えます。ネタバレになっちゃうのでアレですけど疑問は最後にちゃんと解決するので是非読んでほしいです。後の作品ではあまり見られない構成が凝った作品になってて面白いですよ。犯人は誰なのか、探偵は誰なのか、そのあたりが読みどころです。

 

読んでてキツイとこある?

簡単に言うと登場人物みんな中二病なのでその手のフィクションが苦手な方には厳しいです。

数多くの天才が登場しますが、作者よりも頭のいい登場人物は書けないとよく言われるようになんとなく薄っぺらいです。

それでもちゃんとその薄さにも理由づけが(弱いながらも)されていて個人的にはそれほど気になることでもないのですが、語り部である主人公がぶっちぎりで拗らせているので改めて読むとキツイです。

つい昨日読み直しましたが、正直言うと初めて読んだのが10年くらい前で良かったと思いました。

 

主人公

19歳の大学生です。某涼宮ハルヒシリーズの本名が明らかにならない系語り部で中学生のころにアメリカに渡ってなんかすごい教育プログラムに参加していた経歴を持ってるけど自己評価がめっちゃ低くて皮肉屋でヒロイン(?)の玖渚友にめちゃくちゃ愛されてる無気力系主人公です。

といってもその本領が発揮されるのは2作目のクビシメロマンチストからですので、クビキリサイクルではそれほどでもありません。

それほどでもないのですが、それでも某サイトのレビューではキツイとか生理的にうけつけないとか書かれちゃうくらいにはアレなので、苦手な方はとことん無理かもしれません。

おまけに本作のウリがある意味この主人公一人称視点による語り口なもんですから、合わない人には読み終えるのも厳しいかも。

本人の経歴が経歴なので仕方ないといえば仕方ないですけど、クビキリサイクルの時点では読者にとってそんなこと知りませんしね。

 化物語を知っている方ならば“人間強度”とか言っちゃう時期のアララギくんよりもイタいといえば伝わるんじゃないかと思います。

何で好きなの?

ヒロインの友さんが好きです。

読むと分かってもらえると思うんですけど、表に出てこない膨大な設定があるんだろうなって描写がめちゃくちゃ多いんです。そういう設定が読み進めていくうちに少しづつ明らかになったりならなかったりするのが個人的には好きでした。

あとは愛読していた時期が時期でしたので、主人公の語り口なんかもカッコよく思えたりして、僕の中では割と中二病のきっかけみたいな作品です。

 

読むべき?

作者の別の作品、化物語めだかボックスなんかが好きなら読んでも損はしないと思います。特に偽物語以降の作品や傷物語が好きならば問題ないでしょう。やってることは大体一緒です。

変な登場人物が変な会話をしてなんとなく問題事を解決するだけなので。

ミステリー好きなひとがミステリーを期待して読むのであればやめておいたほいがいいかもしれません。

ミステリー苦手だけど大丈夫?

全然問題ないです、ミステリーしてるのはクビキリサイクルだけなのでシリーズを読み進めても問題ありません。むしろクビキリサイクルに限ってはミステリーだと思って読まないほうがいいくらいです。キャラクター小説くらいに考えて読むのがベストです。推理もしなくていいです。

 

OVA

完全に新規お断り、というか原作未読の人が買っても後悔すると思う。それくらいOVA一巻27分は短い。事件どころか登場人物の紹介すら終わっていなくて、簡単な舞台の説明と登場人物がちょろちょろっと会話するくらい。原作でのウリだった主人公の語りすらないので、初見のひとにはわからないことが多すぎるのではないかと思います。

ただ友さんはめちゃくちゃかわいい。

あとめちゃくちゃどうでもいいけれど発音のいくつかが想像と違ってびっくり。

でも個人的にはアニメ化しただけで十分嬉しいのでova8巻は全部買うと思います。

 

おわり

一応ミステリーなのでネタバレを避けると何も書けないなって思った時点でこの記事は終わりを迎えていたのでありました!!!

僕個人が戯言シリーズのファンなので、原作OVAともにめちゃくちゃバイアスかかった感想しか言えないのであれですが、西尾維新が好きなら読んでいいと思います(好きなら多分読んでいるとも思いますけど)。

できればBD買う人が増えて、クビキリサイクルだけじゃなくてシリーズ全部OVA化してほしいけれど無理なんだろうな~~。でもこのあとの巻だと友さんの出番ほぼないし、クビキリサイクルだけでも十分です。来月以降も出ますしね、8か月連続は嬉しすぎますよ

OVA化おめでとう!!!!やったー!!!