読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

好きな小説について書きました。

小説

購読してるブログがちっとも更新されないので退屈だと文句を言う前に自分から更新しましょうの精神で更新することにしました。

ティッシュ配っている間に思いついたのでとりあえず本(娯楽小説)の紹介をします。

今まで読んだ本で個人的に好きでTwitterでフォローしている人たちがあんまり読んだことなさそうなものを4冊選んでみました。

僕はこういう小説が好きですっていう自己紹介です。

全部読んだことある人はお友達になってください。

 

まずはこれ。

www.shinchosha.co.jp

上流階級に生まれた男と貧しい生まれの男の人生を描いたおはなし。

作者のジェフリー・アーチャーといえば短編という印象があるけれど実は長編も得意なんですよということでこれ。

検索にかけたら日本のドラマが候補に挙がってびっくりしてたら「カインとアベル」が元ネタのドラマだった。めっちゃびっくりした。

長編小説が名作になるためには人間の一生を描くことも条件の一つだったりして、ケインとアベルはまさにこれ。境遇の違う2人の人間の人生を描ききった文句なしの名作。

時代は20世紀、貧しい猟師の家に拾われたアベルと銀行家の息子ケイン。戦争によって何もかもを失いアメリカに渡ったアベルと父を失い銀行の頭領になったケイン、思わぬ誤解から二人は対立することになり二人の運命は……といったのが簡単なあらすじ。

要するに主人公2人のサクセスストーリーな長編小説。

小さな子供が大きくなって大人になって老人になってというように、ケインとアベル2人の波乱万丈な一生がしっかりと描写されていて読みごたえがあって大変良い。

上流階級の生活を送るケインと成り上がっていくアベル、2人の対照的な人生を交互に追っていくことになるのだが、どちらの章も読み進めていると変に感情移入してしまってなかなか冷静には読めない。生き生きとした2人の人生の結末がどうなるのか、途中で中断するのが面倒なくらいに夢中になって読んだ一冊だった。

気に入った人は続編の「ロスノフスキ家の娘」も読みましょう。アベルの娘フロレンティナがアメリカの大統領を目指すお話です。

 

百合のエキスパート、サラ・ウォーターズさんからはこれ。

www.tsogen.co.jp

ハッピーエンドな百合小説。

舞台は19世紀のロンドン、とある令嬢の財産をかすめ取る詐欺の片棒をかつぐために侍女としてブライア城に潜り込んだスゥ。嫌々ながらもターゲットの令嬢モードと生活するうちに2人は親しくなっていき…というおはなし。

親しくなったけれどモードをだましているという気持ちから素直になれないスゥの描写が素晴らしい。生まれも育ちも良くないスゥが、お嬢様なモードと一緒にいるうちに気持ちがだんだん変化していくんだけれどこれが実によい。本当によい、読んで。

そして詐欺の結末、モードの結末、スゥの結末。それぞれが全て予想を裏切ってくれるため百合に興味がなくてもミステリーとして十分楽しめる。

そして圧巻はその描写。上下巻で約800ページと沢山読めてお得な上に当時のロンドンの生活や町並みの描写が細かくて素晴らしい。読んでいると本当にロンドンにいるような気持ちになる、一回もロンドンに行ったことないけど。第二部に登場する病院の描写なんかも鬼気迫るものがあってとても怖い。臨場感があってページをめくる手が止まらない。

素晴らしい以外に言葉が出ていない気がするけれど、 何よりも素晴らしいのがラストシーン。二転三転してからの結末はこれこそハッピーエンド。最高でした。

 

SF枠からはこれ。

www.tsogen.co.jp

時を超えた物語が集められた短編集。

時を超えた愛とか悲恋とかそういうものが多いため全体的に切ない。青春小説は眩しくて読めない僕たちゾンビ系でもSFの皮をかぶせれば楽しく読める。

タイトルにもなっている時の娘もめちゃくちゃ面白いのだけれど、それ以外も十分に読みやすいのでSF初心者にもおススメの一冊。僕も初心者だけれど楽しく読めた。

短編集は短いから読みやすくていいよねってことでおススメです。

こういう話を集めたっていうこともあるんだろうけれど、SF作家ってやっぱりロマンチストなんだろうなって思いました。

 

個人的古典枠からはこれ。

www.gonzo.co.jp

なかなかいいリンク先が見当たらなかったのでアニメのほうから。でも今回紹介したいのは元ネタのほう。

アレクサンドル・デュマモンテ・クリスト伯

無実の罪で監獄に送られた青年が脱獄し富を得て、自分を追いやった人たちに復讐するお話。

19歳と若いながらも船長への昇進が約束されていて恋人との結婚も間近に控えた青年、エドモン・ダンテスが主人公。世界三大復讐劇の一つでその後の多くの物語に影響を与えたらしい。

それなりに長くて登場人物も多くて、僕が読んだものは翻訳が古かったこともあって読みにくいことこの上なかったけれど、それ以上に面白くて一気に読んでしまいたかった一冊(3冊)。

当時は新聞で連載していたらしくて、短い章が沢山集まった構成になっている。それでいてちゃんと物語に起伏が合って飽きない。

復讐を果たすために汚いことでもなんでもやってしまう主人公の姿もなかなかいいけれど、それ以上にかつての恋人メルセデスとの再会のシーンや恩人に黙って恩を返すところなんかがとにかく素晴らしい。予想外の出来事を前に普段は超人的なモンテ・クリスト伯が時々見せる素の姿が人間味があって良い。他にも復讐の過程で助けた美しい奴隷の娘エデに対して父として接するうちに、娘からは父として恋人として愛するものとして気持ちを向けられるようになって段々本気で愛するようになってしまうところも、現代と変わらない何かを感じてとても嬉しくなる。

復讐を果たすために鬼となった男を描くと同時に若く愛のために生きる男の姿を描いた物語でもあって、結局愛も復讐も人生なんですねって感じで物語は幕を閉じる。最後の手紙もさることながら“待て、しかして希望せよ”の言葉はまさに人生。

図書館で借りたので、もう少し読みやすい翻訳の物を見つけたら購入して手元に置きたい素敵な一冊でした。

 

という訳で4冊!!!

気が付いたら日付も変わっているのでこの辺りで放り投げるけれど、本当はもっともっと言いたいことが沢山ある素晴らしい小説です。

今日ほど自分の文章力のなさに腹を立てたことはないってくらいに歯がゆい。

素敵な物語ばかりなので読んで、是非読んでほしい。そして良ければ感想なんかも聞かせて欲しい。

こんなん書いてたらまた読みたくなってきたぞ~!!!