井の頭公園に行った

いま放送しているアニメの舞台がこのあたりなんだよってそれだけなんですよ。

面倒が頂点に達したときにやってしまいがちなのが友達(いない)からの連絡を無視してしまうことで、これだけだと友達から連絡がくることがあるような人生が充実した人間のように受け取られてしまうと思ったので補足しておくと友達(いない)からの連絡は大抵グループLINEのみんなに向けられたものなので僕個人への連絡はほぼないということなのですが、こういうことは良くはないと思いながらも何度も同じことを繰り返して結局は寂しさ(寂しくはない)と連帯感に負けて他のみんなが返事を返す中でひとりだけ3~5日ほど遅れて返事をするなんて幼稚なことをやってはまた面倒になって頭を抱えて寝る。どうせなら食事でもお酒を飲みにでも旅行でもなんでもいいから“みんな”じゃなくて僕を誘ってくれよって思うけれど、いざ連絡がきたらめんどくさいし自分から誘うのもなんだか悪いって思ってしまうあたり自分は拗らせていてダメだなぁ子供だなあなんて思ってしまう。結局のところなんて何も結論を出せていないなかで考えることも嫌になって急いて完結させて封をして、この手の話を自分の中で整理がついたことにして実は何も考えていないなんて今までもこれからも続けていくことになるんだろうなと思うとやっぱり余計に面倒くさい。

面倒なことが立て込んでいよいよ面倒になってきたときは精神が弱るのか些細なことで挫けそうになるしそんなときに必ず僕が傍にいて支えてあげるよその肩をな友達もいないのでやたらと涙腺が決壊しやすいから全然暇ではないのだけれど面倒になってきたのでちょっとばかしの電車賃を犠牲にして井の頭公園を散歩してきた。昼過ぎだというのに想像していたよりも10倍くらいのひとがいて、本当にここは日本で今日は平日なのだろうかなんて思ってしまったけれど吉祥寺も近いし天気もいい具合に晴れていたのでそうおかしい事でもないのかもしれない。目的もなくのんびり散歩をするなんてことがよくよく考えてみたら4年ぶりくらいで、以前だったら大まかな方向だけ決めて20キロ程度歩いては家に帰ってなんてことを繰り返していたこともあって趣味は散歩ですなんてことも恥ずかしげもなく言えたのだけれど、大学に入って面倒なことがそれなりに増えてからは散歩に行くこともなくなって運動もしなくなって僕は肉体も精神も貧弱なもやしになってしまった。渋谷駅から井の頭線に乗って井の頭公園前駅で降りて公園の中心にある池の周りをぶらぶら3週ほどしてから吉祥寺駅まで歩いたんだけれどその途中で多くのひとにすれ違って泣きそうになる。散歩をしているカップルや子供を連れたお母さんベンチで昼寝をしているおじいさんに絵を描いているおばあさん、たくさんの人がみんな違ったことをしていて天気はいいのに日差しが眩しくて寝不足でお昼ご飯を抜いていたせいで空腹だったのでととにかく僕が歩いている場所と僕の中身とのギャップが激しくて泣いてしまった。本当は泣いていないけれどああもうだめ無理無理現実なんてことを思いながら弁財天の周りを回って白鳥ボートに乗っている若いカップルを眺めてボートを漕いでいる中年のカップルを眺めてはここは本当に現実なんだろうかうんうんと若干怪しい足取りで公園を徘徊して途中で男の子だけの大学生3人組や女の子だけの大学生3人組とすれ違う時には視線を合わせないに挙動不審なりながらも、ジブリ美術館もあるんだ行ってみようって行ってみたら途中の看板に要予約って書いてあって天下のジブリはすごいなぁなんて一応がっかりしつつ入館料が浮いてラッキーなんて考えていた。涙を流すとコルチゾールか何か忘れたけれどホルモンが分泌されて落ち着くらしいのでメンタルが弱っているときに涙腺が脆くなるのは防衛本能なのか生物の仕組みなのか一応合理的ではあるんだよワトソン君なんてことを、脳内友達に話していたら公園を抜けてお店が並んでいる道を抜けて信号を渡って吉祥寺駅にたどり着いたので電車に乗った。散歩に出たから面倒がどうにかなるわけでもないしその時間を有意義に使えば少なくとも明日は楽になるんだから散歩なんてしないで大学へ戻れ!って叫びながら家に帰って昼寝してキーボードを叩いているんだけれど別にこれもわざわざインターネットに公開するほどのものでもないしでもここまで書いたんだから結局公開するしあゝもう考えるのも飽きたなあ。せっかくいい天気だったんだから写真でも取ればよかったなぁでも向上心もないし、結局死ぬまで池の周りをうろうろするかハムスターになって滑車を回し続けるかくらいにしか人生に選択肢もないのでしばらく暇なうちは散歩してみて次も天気が良ければ写真を撮ってみようかなと思いました。