ギフテッドみてきた
映画館でぼろぼろ泣いてしまった。
数学の才能がある姪と暮らすおじさんのお話。
「普通の暮らしをさせてほしい」という亡き姉の願いを叶えるために楽しく普通に暮らしていたフランク(クリス・エヴァンス)とメアリー(マッケナ・グレイス)、片目の猫フレッド。メアリーが学校に行き始めて問題を起こしたり担任の先生と色々あったりと慌ただしい毎日を送っていた二人と一匹の前に、おばあちゃんが現れて…。
文章にすると気持ち悪いけど、オタクだからおじさんと娘が四苦八苦しながら生活を送るお話が大好きなんだ…。
今までみた映画で例えるとメイジ―の瞳とアイアムサムの中間くらいに置きたい感じ。
単なる親子ではなくて、友達のように仲がいい賢い姪とおじさんという関係を見事に演じきったメアリー役のマッケナ・グレイスとフランク役のクリス・エヴァンスの二人が最高。保護者としての立場や自分と母親との関係、姉への後悔そんなものも入り混じった上でメアリーを思いやるフランク!!!!賢いけれど子供だからやっぱり不安でフランクの教えを守ったり守らなかったりしながらとにかくかわいいメアリー!!!そんでもってメアリーの心のよりどころな片目のネコのフレッド!!!!この二人と一匹の生活をずっと眺めていたかったよ。
映画だからやっぱり困難というか障害があらわれるわけで、それがフランクのお母さんでメアリーのおばあちゃんのイヴリン。メアリーの才能というか身内が偉業を成し遂げることに並々ならぬ執着心があって、十分な教育を受けさせないフランクからメアリーを引き離そうと裁判を起こす。
公式サイトのあらすじは全体の6割くらい書いてあるから見ないほうがよい。どうしてもあらすじが気になるなら予告編までで映画館へ行こう。
メアリーもフランクも賢いから、あんまり大事なことは言葉にしないんだけど、後半の方で二人が本音をぽろっと漏らすシーンでは泣いてしまった。親子ではないけれど思いやれる関係みたいな映画は涙腺を攻撃してくるからよくない。
公式サイトだと大切なのは愛する才能!!!上手いこと言ってやったぜ!!って感じだけどその辺はあんまり適切じゃなくて、他人を思いやることとかなんかもっと他にあるだろ!!!!って感じだけど短くまとまってていい落としどころだと思います。
テーマは幸せ。結論はあまり大事ではなくて、メアリーにとっての幸せを考えて悩んで行動するフランクの姿にがとにかく印象的。
「我思う、ゆえに我あり」とふざけてデカルトを引用するフランクに対して「そんなのあたりまえじゃない」と返すメアリー。そのあとにフランクに聞かせてみせた彼女なりの「ゆえに我あり」は、この映画のテーマを表現していてとても素敵だったと思う。
予告編みてたらもう一度みたくなってきた。久しぶりに素敵な映画でした。