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夏休み その3 (最後)

永遠に続くと思われた夏休みももうじき終わりますが、僕は小説を読んで映画を観てました。

 

 

 

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以前書いたときにはあまり覚えていなかったので読み返した作品。JKのアイコが好きでもないクラスメイトと寝たら翌日にそのクラスメイトが失踪して指だけ帰ってくる事件とアルマゲドンに巻き込まれて現実とファンタジーの間で右往左往する話。

あーあったあったって思いながら読んでいたけど途中に収まる“森”の話と“グルグル魔人”の話以外は大体覚えてた。

作者が自分の力量というか筆力というか実力を見せつけるように書かれた雰囲気の違う話が途中に挟み込まれていて、それがまた独特の力強さにもなっている一方で読みにくい原因でもあるんだろうなって思いましたまるけど個人の感想なので気にしないでいいです。

03年に発売ってことなので割と昔の作品になるのだけれど、最近の作品と比べるとやっぱり読みにくい。直前に別の短編集も読んだけれどそれらと比べるとわかりやすさが段違いなので、舞城作品を読むのならここから入るのはやめたほうがいいかもしれない。

今作のウリである生き生きとしたイマドキの女子高生っぽい文体も発表から13年たったいまではどこか違うような気がするし、疾走感のある文体も人によっては雑なだけだと受け取ることがあるかもしれない。

それでも一見つながりのない煩雑な物語の中に計算された暴力的な世界の中を女子高生という存在が通り抜けることで愛について考え実感する話なので読む価値はあると思う。

完全に余談になるが、今作で登場する“探偵ポジション”の桜月淡月は後の“迷子探偵水曜日”でも登場し重要な役割を担うので、気になったら読むといいと思う。オススメ。

 

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問題を抱えた家族の中で女の子が物語を求めてそれなりに逞しく生きる話。

初見。最初に短くあらすじを考えて書くのが個人的にとても好きなのだけれど、今作はなかなか難しかったのでふわふわした言葉で逃げてしまった。敗北。

この作者の小説にしては珍しく、ファンタジーでもなければSFでもなくて殺人事件も名探偵もでてこないお話。その上テーマも一貫している。こんな話も書けたんだ、すげぇって素直に驚いた。阿修羅ガールの次に読んだので、単純にテクニックとか読みやすさわかりやすさでもはっきりとした違いが見て取れて余計に驚いた。

地に足のついた小説というか主人公の悩みや考え方がとても現実的。僕自身は経験がないけれどこんな悩みをTwitterでみた!って感じの物からアイデンティティの問題だったりしてとても素直な物語だった。

主題がしっかりとあるけれど起承転結はそれほどでもなくて、全体的に物語物語していなくてどちらかといえば日常的。作中で時間もしっかりと経過して悩んで進んでしっかりと人生が描写されていたと思う。

個人的にはとても読みやすかったことが何よりも驚きで、これなら舞城作品を読んだことがないひとにも安心しておすすめできるんじゃないかってとてもうれしかった。

気になったらこれから読むといいと思います。

 

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短編集。そのうちのタイトルになってるイキルキスだけ読んで、残りは途中。

死を前にした子供がやけくそに青春する話。

こっちは男の子が主人公(おそらく後のエンジェルバニーズの福島学)。

ついでに舞台はいつもの西暁で後の名探偵本郷タケシタケシが登場する。

中学生の女の子が相次いで原因不明の変死、そんな状況で死が身近になった女子中学生と呑気な男の子が青春するお話なのだけれど、今作はたまにあるよくわからないけどよくわからないからそのままにしておこうパターン。

青少年が性に目覚めている脇に隠れていろいろなテーマが読み取れそうだけれどめんどうくさいからそのままでいいです。本郷タケシタケシが登場するとこのパターンが多い気がする。

短編集なので全部読んでいろいろと考えるべきだったんだろうけど読書の波がひいてしまったのでとりあえずここまで。久しぶりに西暁の話が読めてよかった。

 

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無職が子供の養育費を払うためにストリップするお話。

イギリスの映画らしくて普段見ているハリウッドハリウッドした映画とは笑いどころが違ってよかった。

脳味噌空っぽにして笑える映画を求めて再生したんだけれど、どうにも笑えるだけじゃなくて変な感情に訴えてくる場面もあって贅沢だわ!って思いながら見てた。

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予告編さがしてたらこんなのも見つけたので気になるならこっちをきいた方が本編をみたくなるだろうから、そういうひとはこっち再生してTSUTAYAに行ってください。

男がストリップってどうなの???って思うことはなくて、最初からストリップね、はいはいって心構えでお話が進む。演者を集めたり会場を探したり練習したり家族に無職がばれたりと、お約束な波乱万丈がテンポよく続くのでいい映画だった。

主役の面子のダメ男感がよい。

 

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あらすじなんて必要ないタイトルのまんま。

いじめっこ、ヤク中、デブ、チアリーダー、ゴス女、オタクがハイスクールで頑張るお話。

タイトルからようにクソ映画に限りなく近い。でも見るんだったらせっかくだし誰が最後まで生き残るか予想してみよう!!!!

全員で図書館に立てこもってマリファナキメるシーンはアメリカっぽくてとてもよかった。

 

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タイトルに俳優の名前が入ってるからそういうバラエティ番組か何かかと思ってたけど違った。日本でよくある改題らしい。そういうところ本当に糞。

ジム・キャリーがとある美人に一目ぼれして友達のジェフ・ダニエルズと一緒に下心丸出しにして忘れ物を届けに行くお話。

基本的にはおバカなことをやってるだけな話で脳味噌空っぽ系コメディ。ジェフがIQ一桁のひとの気持になって演じたというくらいにはおバカ。でもそこがいい。

勘違いが笑いに繋がったり小学生みたいなやりとりが笑いに繋がったりとにかく笑わせようってコメディ。同じくジム・キャリー主演のマスクが好きならとても楽しめると思う。

この手のわかりやすい映画ってとても大変だなって思った。紹介するのも難しいね。

おまけにコメンタリーもついてて、制作側は制作までが大変って話をしてて演者側ではジム・キャリーの存在感についてめっちゃ語ってた。特にジェフからのコメントが多くて、先に作品を見てからコメンタリーを見たせいでギャップがすごくてびっくり。ジムはすごい役者だから僕もめっちゃ頑張ったよって言ってた。

確かにコメディをやってる時のジムは演技から仕草の何から何まですごいんだけれど、ジェフも本人が言うだけあって負けていなかった。コンビ映画ってバランスが大事。

14年には続編が制作されたらしいんだけれどそちらも見たい。めっちゃ見たい。それくらい今作は好き。

 

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シェアハウスしてる吸血鬼のドキュメンタリー風なお話。

最年少が183歳な4人の吸血鬼と新米吸血鬼、人間がシェアハウスしているところを人間がドキュメンタリー映像を撮っていますって感じで割と淡々とすすんでく。

有名なネタをもとにしたあるあるネタとか吸血鬼ならではの悩みとか色々面白いところはあるんだけれどどれも小粒。それでもテンポが良くて吸血鬼も好きで個人的にとても好きな映画だった。

ドキュメンタリー形式にするってのはなかなか面白い方法だったと思う。自然にインタビューに入ったり再現ムービーなんかを挟んだりと芸も細かい。血を吸う準備をしている合間にインタビューシーンを挟むのはずるい。本当にドキュメンタリーを見ているような安心した気持ちになれました。

全体的に穏やかで時折笑える素敵な映画だった。

 

 

書く前は頑張るぞ!書いた後にはもっと頑張れたはずって気持ちに毎回なる。

それでも僕は頑張ることが嫌いなのでこれでいーやって気持ちで公開するボタンをクリックするのです。

とりあえず気持ちが沈んだら何かを生産しなさいってツイートを読んだので、僕が数少ないできることを久しぶりにやってみた。だいたい2週に一度くらいのペースで更新はしているけれど、これ以上頑張るぞいって気持ちはないので頑張らないで現状維持でしたい。でもゴミ文はいえ3000字書いてるので一応頑張っているということにしたいので頑張って現状維持したいです。夏休み、もっと本を読みたかった。

おわり